関東地方の日本蕎麦
関東地方の蕎麦といえば、昔の江戸であった東京が名実共に一番ということになるでしょう。歴史の上でも、その店の数と種類の多さでも、やはり東京は蕎麦に関しては日本ではメッカというべきもので、そのため各店の間の競争も激しいものがあります。もちろん手打ち蕎麦が好まれていて、各店ではその手打ちをどのように技術として高めるかを必死になって研究しているのです。
そういった蕎麦にも流行というものがあって、一時期は更級蕎麦が一番人気ということで、その上品な香りを楽しむ蕎麦ファンが多かったものですが、最近ではそれに対抗するかのように田舎蕎麦も人気を挙げてきています。
田舎蕎麦は見てくれは黒くてあまりよくないし、味わいもそば殻まで入っていますから、素朴ということになります。できあがった田舎蕎麦のメンをよく見ると、黒いメンにところどころつぶつぶのようなものが見えますが、これがそば殻です。当然その味も更級よりも洗練はされていませんが、そういった蕎麦なところが、気取った風な更級よりも人気が出てきている原因でしょう。
これに加えて、最近では二八蕎麦ではなくて十割蕎麦も人気が出てきていて、つなぎをしようしていないために、これもまた素朴な味わいになっているようです。全体の傾向としては、そば粉本来の味わいをそのまま味わおうという風に向いているようで、それがいろんな意見を蕎麦ファンの間に巻き起こしています。最後は趣味の問題になるようですが、議論はつきないようです。
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- 雅樂家天川店 群馬県前橋市天川原町1丁目21−1 電話027-221-1520
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蕎麦は寿司や天ぷらと並ぶ日本食の代表選手の一つであり、小説にも良く登場しています。いくつか紹介しましょう。誰もが知っている作家の一人夏目漱石の「吾輩は猫である」にも、蕎麦が登場しています。この中で、漱石は登場人物に、蕎麦の食べ方を説明しています。「噛んじゃいけない。噛んじゃ蕎麦の味がなくなる。つるつると咽喉を滑り込むところが値打ちだよ」とのことです。 また時代小説で有名な故池波正太郎氏は食通でも知られています。彼の書く時代小説には、江戸の町を舞台に蕎麦屋の情景が良く登場して
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